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  • 執筆者の写真JAKEHS EAST

文化学習:ハングル書道/ハングルデザイン

更新日:2019年2月6日

(記事執筆=武井一/都立日比谷高校、杉並総合高校ほか)


私のハングルの授業では、語学の学習はもちろんのこと、語学の教室という場を使って、文化学習と異文化を見る目を育む教育を行っている。


韓国文化(主に伝統文化)を紹介することが中心であるが、その中に「ハングル書道」がある。「ハングルにも書道があるの?」という質問が多く出るので、体験させようと言うことが授業で扱うようになった理由の1つ。もう一つは、書道セットは、たいてい捨てずに家のどこかに眠っているから、これをやるために新に硯などを買うという負担をすることはまずないと言うこともある。


大元は、長野県大町北高校にいた太田先生の授業で、テキストも太田先生の作成したものに手を加えて行っている。


テキストで扱っている書体は「宮体(明朝にあたる)」、「版本体(ゴチック)」、「宮体くずし体(行書)」である。まず生徒に宮体と版本体の2種類の書き方を練習させた後、作品を提出。テキストの言葉でも、自分で探してきたものでも良いことにする。


次に、「ハングルデザイン」。ハングルを使って、その単語の著す図形を作らせるもの。かなは文字の書き方を間違えると、「か」が「や」、「セ」に変わってしまうが、ハングルは、「部品」の位置関係さえ崩れなければ、ゆがめて書いても、文字として読める特質を持っている。それを体験させようというもの。これも作品を提出させる。


提出後、黒板に並べて鑑賞する。並べ方は「一応」ストーリーになるようにしている。


今年は3校で行ったが、どれもユニークな作品が出ていて、指導していても楽しい。これをきっかけに、ハングルのみならず、文字そのものにも関心を持ってもらえると良いと思いながら、授業をしている。


 

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