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  • 執筆者の写真JAKEHS EAST

韓国語の台風名

更新日:2018年10月4日

(記事執筆=遠藤正承/神奈川県立高等学校非常勤講師)


 猛暑の果てに猛烈な台風21号が日本をおそった。6月末の授業以来、2か月以上たったので、文字と発音を忘れた生徒が多いだろうとおもい、その確認から授業しようとおもっていた。しかし、ただアヤオヨ…カギャコギョ…と声を出させてもおもしろくない。休み明けの授業、何を最初にやろうかと考えていたとき台風にとびついた。


 台風は韓国では名前でよぶ。21号は「チェビ(韓国提出)」、14号は「やぎ(日本)提出」。韓国と朝鮮が提出した台風名は全部で20、国名・地域名が14。復習を兼ね34の語を扱った。いきなり登場するのが「キロギ(朝鮮提出)」、関連で「キロギアッパ」も簡単に説明した。

「チャンミ」のところでは「あの難しい漢字『薔薇』を韓国語ではこう書く。私は漢字は書けないがハングルなら簡単に書ける」と紹介。「ホンコン」というハングルは読みにくいので黒板に大きく書く。こんな具合に授業をすすめた。


 台風の表を提示したとき、「本来なら14号のあと順番に数えていくと『20号チェビ』になるはずなのに、なぜ21号なんだろう」と問いかけたが、答はかえってこない。「それはね『17号ヘクター』が入り込んできたんだ。ヘクターはハリケーンだったが経度180度を越え台風17号となった」と説明した。


 猛暑、台風、地震と連続する大災害のなか、このように授業ははじまった。当然のように「ハングク」「イルボン」が何を指すのか忘れた生徒もいた。「おいおい、これは覚えようよ」と言ったものの、それはよい。たまには文化的事項も入れながら授業をすすめていこう。

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